「恋のABCって、A・B・Cはそれぞれ何を意味するの?」「手をつなぐのがAなのか、キスがAなのか」「DEFZやHIJKという続きもあるの?」。恋愛にまつわるこの言葉は、1980年代の若者文化を知る世代から、TikTokで意味を知った中学生まで、幅広い層の関心を集めています。
一般的な説明では、Aはキス、Bはペッティング、Cは性行為を指します。ただし、現在のネット上ではAを手つなぎ、Bをキス、Cを性行為とする説明も見られ、ハグやディープキスを独立した段階として扱うケースもあります。さらに、恋愛のABCは1980年代に突然生まれた言葉ではありません。2025年4月5日に公開されたTOKASの調査記事では、国立国会図書館デジタルコレクションなどの資料をたどり、1960年代までさかのぼる用例が紹介されています。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 基本の意味:A=キス、B=ペッティング、C=性行為が広く知られる解釈。ただし、手つなぎをAとする別の説明もある。
- 由来と歴史:1980年代に流行したとされるが、ABCという言葉の用例は1960年代の資料にも見つかっている。
- 派生表現:DEFZは妊娠・結婚・家族・関係の終わり、HIJKはエッチ・愛・子ども・結婚と説明されることがある。
- 2026年の使われ方:TikTokなどで恋愛用語として再び話題になる一方、意味が統一されているわけではない。
- 忘れてはいけないこと:恋愛の進み具合をアルファベットで分類しても、相手の愛情や関係の深さ、本人の同意までは判断できない。
【意味を一覧で解説】恋のABCはA・B・Cで何が違う?
恋のABCとは、恋人同士の身体的な関係がどこまで進んだかを、アルファベットで表す隠語です。「恋愛のABC」「恋のエービーシー」とも呼ばれ、恋愛経験について直接的な言葉を使わずに話すための表現として知られています。
一般的な説明では、AからCに進むにつれて、キス、性的な接触、性行為という順番で段階が進みます。ただし、これは恋愛の進展を説明するために作られた分類であり、すべてのカップルに当てはまる決まりではありません。
まず、昔から知られている代表的な意味を整理します。
| 段階 | 一般的な意味 | 解釈のポイント |
|---|---|---|
| A | キス | 恋愛関係におけるキスを指す説明が広く知られている。 |
| B | ペッティング | 性的な意味を持つ身体的な愛撫を指す。具体的な範囲には幅がある。 |
| C | 性行為 | 一般的な説明では性交を指す。ただし、会話によって定義が異なる場合がある。 |
この3段階の説明は、2024年2月12日公開の小学館系メディア「@DIME」の記事でも紹介されています。同記事では、ABCを恋愛の進み具合を表す言葉として説明し、直接的な表現を避けながら恋人との関係を話す用途にも触れています。
ここで押さえておきたいのが、「B」という言葉の意味です。ペッティングは、一般に性交そのものとは区別される性的な愛撫を指します。単に手をつなぐ、抱きしめるといった日常的なスキンシップと、恋愛のABCでいうBは、通常の説明では同じものではありません。
また、「Cまで進んだ」という表現は、従来の分類で性行為に至ったことを意味します。しかし、アルファベットが先に進むほど恋愛が成功している、相手への愛情が深い、という意味ではありません。恋愛の進み方を一つの順序で表現した、慣習的な言い回しです。
【手つなぎ・ハグ・ディープキス】恋愛のABCに解釈の違いがある理由
「Aは手をつなぐことでは?」「Bマイナスがハグ、Bプラスがディープキスなら、Cマイナスは何?」といった疑問が生まれるのは、恋愛のABCが法律や医学のように統一された定義を持つ言葉ではないからです。
実際、Yahoo! JAPANの検索結果には、2010年7月26日付の「恋愛におけるABCってそれぞれの段階を指すんですか?」という質問が掲載されています。そこでは、Aを手つなぎ、Bをキス、Cを性行為とする説明に加え、Bマイナスをハグ、Bプラスをディープキスとする独自の区分が話題になっていました。
この例から分かるのは、ABCの意味が一種類だけではないということです。代表的な解釈と、会話やネット上で使われるアレンジを分けて考える必要があります。
代表的な解釈は「A=キス、B=ペッティング、C=性行為」です。一方、恋愛の進み具合をより細かく表現したい場面では、手つなぎをAに置いたり、キスの種類を分けたりする説明も見られます。
ハグについても同じです。ハグをBマイナスと呼ぶ説明はネット上に存在しますが、恋愛のABC全体で広く合意された公式ルールではありません。ディープキスをBプラスとする区分も、一般的なABCの定義に必ず含まれるものではなく、段階を細分化した一つの解釈です。
したがって、Cマイナスについても、誰もが同じ意味で理解する決まった答えがあるとは限りません。特定の会話では「性行為に至る前の段階」といった意味で独自に使われる可能性がありますが、その解釈を恋愛のABC全体に共通する定義として扱うことはできません。
この言葉を理解するときは、次の3点を区別すると混乱しにくくなります。
- 基本形:A=キス、B=ペッティング、C=性行為。
- 簡略化した説明:A=手つなぎ、B=キス、C=性行為。
- 細分化した説明:ハグやディープキスを、マイナス・プラスなどで独自に分類する。
このように意味が揺れる背景には、恋愛のABCが、厳密な用語集から広まったというより、若者同士の会話や雑誌、インターネットを通じて受け継がれてきた俗語であることが関係しています。
【由来と初出を調査】恋愛のABCは1980年代に生まれた言葉なのか
恋愛のABCを調べる際、しばしば目にするのが「1980年代に流行した言葉」という説明です。実際、2024年2月12日の@DIMEの記事も、1980年代に流行した恋愛用語として紹介しています。ただし、流行した時期と、最初に使われた時期は同じとは限りません。
この点を掘り下げたのが、TOKASによる2025年4月5日公開のnote記事「『恋のABC』の初出探し」です。記事では、国立国会図書館デジタルコレクションに収録された書籍や雑誌を手がかりに、ABCという表現がいつごろ登場したのかを調査しています。
紹介された資料の中で注目されるのは、1960年の『恋愛実務知識』です。ここには、恋愛の程度を示す「Aライン、Bライン、Cライン」という表現が登場します。Aラインはキス、Bラインはペッティングの程度を示すものとして記述されており、後年の恋愛ABCを連想させる用例です。ただし、これは「ABC」という言葉そのものではなく、「ライン」を付けた表現です。
さらに、1966年7月の『週刊平凡』には、若者の間で「ABC」という言葉が流行しているという内容が掲載されています。記事中では、Aをキス、Bを胸まで、Cを下半身と説明しており、現代に知られる定義と重なる部分がある一方、各段階の具体的な範囲は異なっています。
1967年の『週刊新潮』にも「A・B・C遊び」という表現が見られ、1968年の『非行少年:補導と事例』では、Aをキス、Bをペッティング、Cを性行為とする説明が紹介されています。これらは、ABCが1960年代にはすでに若者文化や社会的な言説の中で使われていたことを示す資料です。
ただし、現存する資料で確認できた最も古い用例が、そのまま言葉の誕生した瞬間を意味するわけではありません。雑誌や書籍に残っていない会話、さらに古い資料における表記の違いなどがあるため、初出を一つの日付に断定するのは難しい問題です。
恋愛のABCの歴史を整理すると、次のようになります。
| 時期 | 資料・出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 1960年 | 丸尾長顕著『恋愛実務知識』 | Aライン・Bライン・Cラインという、恋愛の段階を表す関連表現が確認される。 |
| 1965年 | 雑誌『明星』 | キス、ペッティング、肉体関係を数字で表す「ワン・ツー・スリー」の用例が紹介される。 |
| 1966年 | 雑誌『週刊平凡』 | 若者の間で「ABC」が流行しているという記述が見られる。 |
| 1967~1968年 | 『週刊新潮』『非行少年:補導と事例』 | 「A・B・C遊び」や、A=キス、B=ペッティング、C=性行為という説明が確認できる。 |
| 1980年代 | 若者文化・恋愛用語としての流行 | 後年の解説記事で、恋愛のABCが広く知られた時期として紹介されている。 |
| 2025年4月5日 | TOKASの「『恋のABC』の初出探し」 | 過去の出版物を調査し、1960年代までさかのぼる用例を整理している。 |
つまり、「恋のABCは1980年代に生まれた」という理解は正確ではありません。より慎重にいえば、1980年代に流行したとされる言葉であり、確認できる用例はそれより前の1960年代にも存在します。
また、由来についても、誰か一人が発明したと断定できる確かな資料は示されていません。アルファベットで段階を表す表現が、恋愛を直接的に語ることを避けるための隠語として使われ、雑誌や若者同士の会話を通じて広まったという経緯が、資料から読み取れる範囲です。
【DEFZ・HIJKの意味】ABCの続きはどこまである?
恋愛のABCを検索すると、「DEFZ」や「HIJK」という言葉も見つかります。これらはABCの続き、あるいは現代版として紹介される表現ですが、A・B・C以上に意味の統一度が低く、媒体によって説明が異なる点に注意が必要です。
小学館系メディアの@DIMEが2024年2月12日に公開した記事では、DEFの各文字を妊娠、結婚、家族とし、さらにアルファベットの最後のZを関係の終わりとして紹介しています。ABCが恋人同士の身体的な関係を表すのに対し、DEFZは妊娠や結婚、その後の関係までを含めた派生的な説明です。
代表的な説明を整理すると、次のようになります。
- D:妊娠。
- E:結婚。
- F:家族。
- Z:関係の終わり。別れや離婚など、終結を意味する説明がある。
ただし、DEFZは、すべての人が共通の意味で使用する正式な分類ではありません。D・E・Fの並びを、恋愛から妊娠、結婚、家族形成までの流れに当てはめる説明がある一方、Zについては失恋や離婚など、具体的な解釈に幅があります。
また、この並びを現実の人生における正しい順序と考える必要もありません。妊娠、結婚、家族形成には多様な選択があり、すべての人が同じ順番をたどるわけではないためです。
一方、「HIJK」は、ABCとは異なる文字を使って恋愛の進展を表す言葉として紹介されています。@DIMEの記事では、次のような意味が示されています。
- H:エッチ。
- I:愛。
- J:ジュニア、つまり子ども。
- K:結婚。
HIJKは、Hの性的な関係からIの愛、Jの子ども、Kの結婚へと続ける説明です。ただし、こちらも確立した標準用語ではありません。紹介する記事や会話によって意味の捉え方が変わるため、「現代の若者はみんなHIJKを使っている」と理解するのは適切ではありません。
特に気を付けたいのは、ABC、DEFZ、HIJKを一つの完成された体系だと思い込まないことです。ABCは比較的広く知られた隠語ですが、その先の文字は後から派生した説明や言葉遊びを含み、共通の辞書的定義があるわけではありません。
【2026年の使われ方】TikTokや中学生の恋愛トークで再び話題に
恋のABCは、1980年代の流行語として語られる一方、2025年以降の検索結果でも、TikTokなどの動画コンテンツを通じて取り上げられています。かつての若者言葉が、世代を超えて再び検索される背景には、短い動画で意味を説明しやすく、友人同士の恋愛トークにも結び付けやすいという特徴があります。
Yahoo! JAPANの検索結果には、るぅ(@ruruina.jp)による「恋のABC、どこまでしたことある?」という趣旨のTikTok動画が掲載され、検索スニペット上では「いいね68.5K」と表示されています。中学生の恋愛で話題になる言葉として紹介されている点も特徴です。ただし、これは個別の動画に関する数字であり、中学生全体での認知度や、現在の若者の間での使用率を示す統計ではありません。
中学生が恋のABCという言葉に触れた場合、まず知っておきたいのは、これが恋愛経験をアルファベットで分類する俗語だということです。学校や友人グループ、SNSの投稿によって、A・B・Cの意味が異なって伝わる可能性もあります。
また、「どこまでした?」という質問は、単なる恋愛トークのように見えても、相手のプライバシーに深く関わることがあります。恋愛経験を話すかどうかは本人が決めることであり、答えたくない質問に無理に答える必要はありません。
特に、友人からの質問やSNS上の流行をきっかけに、周囲と同じ経験をしなければならないと感じる必要はありません。手をつなぐ、ハグをする、キスをするなど、どの段階でも、本人が望んでいるかどうかが大切です。
恋愛のABCは、関係の進み具合を簡略化して表現する言葉です。しかし、恋人との関係には、会話を重ねること、信頼関係を築くこと、相手の気持ちを尊重することなど、アルファベットでは表せない側面があります。
そのため、TikTokで見かけた説明をそのまま絶対的なルールとして受け取るのではなく、動画や投稿によって意味が異なる可能性を理解しておくことが大切です。昔の流行語を知ることと、その言葉に自分の恋愛を合わせることは別の問題です。
【プロの結論】恋のABCで分かること、分からないこと
恋のABCをめぐる情報を整理すると、重要なのは「基本の意味」「歴史的な用例」「派生表現」「現在の使われ方」を混同しないことです。
基本形はA=キス、B=ペッティング、C=性行為という説明です。一方、手つなぎをAとする説明や、ハグをBマイナス、ディープキスをBプラスとする説明もあります。これらは必ずしも矛盾というより、同じ俗語が異なる文脈で使われてきた結果と考えられます。
歴史についても、「1980年代に流行した」という説明と「1960年代の資料に用例がある」という事実は両立します。流行した時期と、最初に使われた時期は別だからです。TOKASの調査記事が示すように、1960年のAライン・Bライン・Cライン、1966年のABCの用例を区別することで、言葉の変遷をより正確に理解できます。
DEFZやHIJKについては、恋愛のABCよりもさらに解釈の幅があります。妊娠・結婚・家族・関係の終わりや、エッチ・愛・子ども・結婚という説明が見られますが、どれも統一された公式ルールではありません。特定の記事の説明を、社会全体で共有された定義と取り違えないことが大切です。
そして、恋愛のABCを現実の恋愛に当てはめる際には、アルファベットの進み具合だけで相手との関係を評価しないことが重要です。どこまで進んだかという情報だけでは、相手がどれほど大切に思ってくれているのか、信頼できる関係なのか、将来をどう考えているのかは分かりません。
言葉の意味を知りたい人にとっては、一般的な定義と例外的な解釈を分けて覚えるのが実用的です。中学生など、恋愛用語を初めて知った人にとっては、周囲の経験に合わせる必要はなく、本人の気持ちと同意を尊重するという視点が欠かせません。
【恋のABC】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:恋のABCのA・B・Cは、それぞれ何を意味しますか?
A1:一般的には、Aがキス、Bがペッティング、Cが性行為を意味します。ただし、Aを手つなぎ、Bをキス、Cを性行為とする説明もあり、会話や媒体によって解釈が異なります。
Q2:恋愛のABCは1980年代に生まれた言葉ですか?
A2:1980年代に流行したとされますが、言葉の用例はそれ以前にも確認されています。TOKASの2025年4月5日付調査記事では、1960年のAライン・Bライン・Cラインや、1966年のABCの用例が紹介されています。初出そのものが確定したわけではありません。
Q3:恋愛のABCの続きであるDEFZとHIJKには、どんな意味がありますか?
A3:代表的な説明では、DEFZはD=妊娠、E=結婚、F=家族、Z=関係の終わりです。HIJKはH=エッチ、I=愛、J=ジュニア・子ども、K=結婚と説明されます。ただし、いずれも意味が完全に統一された用語ではありません。
Q4:ハグはAですか、Bですか? ディープキスはBに含まれますか?
A4:決まった共通ルールはありません。基本形ではAはキス、Bはペッティングですが、ハグをBマイナス、ディープキスをBプラスとする独自の区分もあります。文脈を確認して理解する必要があります。
Q5:中学生が恋のABCを知っておく必要はありますか?
A5:言葉の意味を知ること自体に問題はありません。ただし、恋愛経験をアルファベットで分類することが、恋愛の正解や義務を意味するわけではありません。自分や相手の気持ち、プライバシー、同意を尊重することが大切です。
まとめ:恋のABCは意味の違いと歴史を知って正しく理解しよう
恋のABCは、恋愛の進み具合をA・B・Cで表す隠語です。広く知られる基本形はA=キス、B=ペッティング、C=性行為ですが、手つなぎをAとする説明や、ハグ・ディープキスを独自に細分化する解釈もあります。
1980年代に流行したとされる一方、1960年代の出版物にも関連する用例が残っています。TOKASによる初出調査は、流行した時期と生まれた時期を区別するうえで重要な手がかりです。また、DEFZやHIJKは恋愛のABCから派生した説明として知られていますが、すべての人が共通して使う決まった定義ではありません。
2026年現在、TikTokなどをきっかけに昔の恋愛用語を知る機会はあります。しかし、言葉の意味を知ることと、その段階に合わせて恋愛を進めることは別です。恋愛には決められた進級表も、周囲と同じ速度で進む義務もありません。
恋のABCを理解する際は、一般的な意味と独自の解釈を区別し、言葉だけで相手の気持ちや関係の価値を判断しないこと。それが、昔の流行語を現在の恋愛文化の中で正しく理解するための基本です。
(出典: 恋 の abc(Yahoo!ニュース))