「琴風」と検索すると、元大関の琴風豪規と、かつて大相撲に在籍した琴風豊という、名前の似た2人の力士が見つかります。とくに注目されているのが、幕内優勝2回を誇る琴風豪規の現在です。本名は中山浩一。佐渡ヶ嶽部屋で大関まで昇進し、引退後は尾車親方として後進を育成しましたが、2024年5月11日付で日本相撲協会を退職しました。
2026年現在は、琴風浩一の名でNHK大相撲中継の専属解説者を務めています。日本相撲協会の公式プロフィールや歴代大関の記録、退職時の報道、解説者としての活動を整理し、現役時代の経歴から退職の経緯、演歌歌手としての一面、琴風豊との見分け方まで詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 現在:琴風豪規は2024年5月に日本相撲協会を退職し、同年11月からNHK大相撲中継の専属解説者として活動しています。
- 現役時代:本名は中山浩一。佐渡ヶ嶽部屋出身で、幕内優勝2回、大関在位は昭和56年11月から昭和60年5月までです。
- 名前の違い:琴風豪規と琴風豊は別人です。琴風豊の本名は谷口豊で、最高位も琴風豪規の大関とは異なり、三段目2枚目でした。
【琴風】とは誰?2026年現在の活動と本名・プロフィール
「琴風」という名前で広く知られているのは、1957年4月26日生まれ、三重県津市出身の元大関・琴風豪規です。日本相撲協会の公式プロフィールでは、所属部屋は佐渡ヶ嶽、本名は中山浩一、最高位は大関と記録されています。
四股名の読み方は「ことかぜ ごうき」。入門当初は「中ノ山」を名乗り、その後「琴風」に改名しました。現役時代は左四つからの寄りを得意とし、幕内最高優勝を2回達成しています。
2026年10月現在、琴風豪規は69歳です。かつての年寄名跡は尾車で、親方時代には尾車部屋を率いていました。日本相撲協会を退職した現在は、NHKの大相撲中継で解説を担当しています。
ここで押さえておきたいのが、名前の使い分けです。現役時代の四股名は「琴風豪規」、親方時代は「尾車親方」、NHKの解説者としては「琴風浩一」の名義が使われています。いずれも同じ人物を指しますが、活動時期によって表記が異なります。
また、2024年5月以降も「尾車親方」という呼称を見かけることがありますが、琴風本人はすでに協会を退職しています。現在の年寄「尾車」は、元幕内の琴恵光が襲名したもので、琴風とは別人です。
【経歴】佐渡ヶ嶽部屋から大関へ!優勝2回と現役時代の実績
琴風豪規の相撲人生は、順調な出世だけで語れるものではありません。1971年7月場所に初土俵を踏み、1977年1月場所で新入幕を果たしましたが、現役生活の途中では大きなけがにも見舞われています。
ベースボール・マガジン社の力士紹介記事などによると、琴風は1979年に左膝の靱帯を断裂し、番付を幕下まで落としました。それでも土俵に戻り、再び幕内へと復帰。1981年9月場所では関脇として12勝3敗で初優勝を果たし、同年11月場所に大関へ昇進しました。
2度目の幕内優勝は1983年1月場所です。大関として14勝1敗の成績を残し、頂点に立ちました。日本相撲協会の歴代大関一覧でも、琴風の優勝回数は2回と記載されています。
大関在位は昭和56年11月場所から昭和60年5月場所まで。公式プロフィールに記載された大関戦歴は212勝110敗8休、22場所です。横綱には昇進しませんでしたが、幕内で長く活躍し、三賞も殊勲賞3回、敢闘賞2回、技能賞1回を獲得しています。
日本相撲協会の公式プロフィールと力士記録をもとに、主な経歴を整理すると次のとおりです。
| 時期 | 出来事 | 主な実績・補足 |
|---|---|---|
| 1971年7月 | 初土俵 | 佐渡ヶ嶽部屋に入門。当初の四股名は中ノ山 |
| 1975年11月 | 新十両 | 関取への昇進を果たす |
| 1977年1月 | 新入幕 | 幕内力士となる |
| 1979年 | 左膝の大けが | 番付を大きく落とすも、幕内へ復帰 |
| 1981年9月 | 幕内初優勝 | 関脇で12勝3敗 |
| 1981年11月 | 大関昇進 | 大関在位は1985年5月まで |
| 1983年1月 | 幕内2度目の優勝 | 大関として14勝1敗 |
| 1985年11月 | 現役引退 | 引退後は年寄・尾車を襲名 |
| 1987年3月 | 尾車部屋を創設 | 後進の育成に取り組む |
| 2022年2月 | 尾車部屋が閉鎖 | 所属力士らは他部屋へ移籍 |
| 2024年5月11日 | 日本相撲協会を退職 | 再雇用の任期満了を待たず退職 |
| 2024年11月 | NHK解説者としてデビュー | 「琴風浩一」名義で大相撲中継に出演 |
公式記録から見えてくるのは、琴風が単に優勝経験のある大関だっただけでなく、大けがによる番付の下降から復活し、再び最高峰に近い地位まで上り詰めた力士だったという点です。
なお、1985年11月場所で現役を引退した時点での最高位は大関です。大関としての在位期間と、引退した時期は別なので、経歴を調べる際には混同しないようにしましょう。
【引退後】尾車親方として豪風・嘉風らを育てた指導者時代
現役引退後の琴風は、年寄「尾車」を襲名し、親方として相撲界に残りました。1987年3月には尾車部屋を創設。自らが現役時代に培った経験を生かし、関取を育てる立場へと転身しました。
尾車部屋から関脇まで昇進した代表的な力士が、豪風と嘉風です。豪風は引退後に押尾川親方となり、押尾川部屋を率いる立場に就きました。一方の嘉風は中村親方となり、中村部屋の師匠を務めています。
この2人をはじめとする力士の育成実績は、琴風の親方時代を語るうえで欠かせません。現役時代の成績だけでなく、後進の育成を通じて相撲界に貢献してきたことが、指導者としての経歴を特徴づけています。
琴風は日本相撲協会でも要職を歴任し、理事として事業部長などを務めました。スポニチなどの報道では、理事を5期10年務めたと伝えられています。土俵上での実績に加え、協会運営にも長年携わっていた人物です。
ただし、尾車部屋は琴風の退職と同時に閉鎖されたわけではありません。部屋は2022年2月に閉鎖され、所属力士らは押尾川部屋や二所ノ関部屋などへ移籍しました。琴風自身はその後、押尾川部屋付きの年寄として協会に在籍していました。
このように、尾車部屋の閉鎖、琴風の定年、協会からの退職は、それぞれ別の出来事です。現在の活動を正しく理解するには、部屋の運営終了と本人の退職を分けて考える必要があります。
【2024年の退職】日本相撲協会を辞めた経緯と理由
琴風豪規が日本相撲協会を退職したのは、2024年5月11日です。当時67歳で、再雇用制度による参与の任期満了となる70歳を待たずに相撲協会を離れました。
日本相撲協会が2024年5月11日付で公表したお知らせには、年寄・尾車、本名・中山浩一が同日付で退職したことが記されています。公式発表で確認できるのは、この退職日と退職の事実です。
退職までの経緯については、2024年5月8日付のSmartFLASHや、5月11日付の日刊スポーツなどが報じています。報道によれば、琴風は5月7日に退職届を提出。70歳までの再雇用期間を残しての退職であり、後進に道を譲るという考えが背景にあったと伝えられました。
ただし、協会の公式発表自体には、退職の詳しい理由や本人の心情についての説明はありません。報道で紹介された考え方と、協会が公式に公表した内容は区別して理解する必要があります。
また、2022年4月に65歳で定年を迎えた際、琴風は再雇用によって協会に残っていました。その後、2024年5月に退職したため、「定年退職した年」と「協会を完全に離れた年」が異なります。
退職後も相撲との縁が途切れたわけではありません。同年11月にはNHK大相撲中継の専属解説者として新たな活動を始めています。長年の現役生活と親方経験を、今度は視聴者に相撲を伝える仕事へとつなげた形です。
【現在】NHK大相撲解説者・琴風浩一の評判と演歌歌手の顔
2026年現在、琴風豪規は「琴風浩一」の名義でNHK大相撲中継の専属解説者として活動しています。解説者としてのデビューは2024年11月10日、九州場所初日でした。
デイリースポーツの2024年11月10日付の記事によると、琴風は初日の中入り後の取組で解説を担当。長年相撲界に身を置いてきた元大関が、協会の外から大相撲を伝える立場になった節目でした。
解説者としての強みは、現役力士としての経験だけにとどまりません。大関として土俵に立った経験、けがから復帰した経験、親方として力士を指導した経験、さらに協会運営に携わった経歴があります。取組の技術だけでなく、力士の立場や相撲部屋の現場を知る人物として解説できることが、琴風ならではの背景です。
解説者としての評判を見る際は、個人の人気を示す根拠のないランキングや、出所の不明なSNS投稿よりも、実際の番組出演や報道された解説者デビューの内容を基準にするのが適切です。少なくとも、2024年の就任時には主要スポーツメディアが新たな専属解説者として取り上げており、現役・親方時代の経験を放送の仕事へ生かす転身が注目されました。
さらに、琴風には演歌歌手という別の顔もあります。相撲ファンのなかには、力士としての実績は知っていても、歌手として活動していたことまでは知らない人もいるでしょう。
琴風豪規の歌唱音源には「東京で一番淋しい女」などがあり、歌手としての活動をたどれる動画も公開されています。1980年代には相撲界で活躍する一方、歌の分野でも作品を残していました。
こうした活動は、琴風を単に「元大関」や「元尾車親方」という肩書だけで捉えると見落としやすい部分です。現役力士、部屋の師匠、協会の役員、歌手、そしてNHK解説者という複数の顔を持つことが、長いキャリアの特徴になっています。
退職後の現在を知りたい読者にとって重要なのは、琴風が相撲界から完全に離れてしまったわけではなく、活動の場を協会内部から放送の解説席へ移したという点です。現役時代に培った技術的な知識と、指導者としての経験を、視聴者に伝える仕事が現在の中心になっています。
【琴風豪規と琴風豊の違い】本名・最高位・経歴の見分け方
「琴風」と検索したときに混乱が生じる最大の理由は、琴風豪規と琴風豊という、よく似た四股名が存在することです。しかし、両者は別人であり、出身時期や最高位、引退後の経歴も大きく異なります。
琴風豪規は1957年生まれで、1971年7月場所に初土俵を踏んだ元大関です。本名は中山浩一。幕内優勝2回、大関在位22場所という実績を持ち、引退後は尾車部屋を創設しました。
一方、琴風豊は本名を谷口豊といい、1958年3月に初土俵を踏み、1962年1月に廃業した力士です。最高位は三段目2枚目で、身長は207センチと記録されています。廃業後はプロレスに転向して日本プロレスに入門したものの、ほどなく引退したとされています。
両者を見分ける際は、名前の一部だけではなく、フルネームと本名、最高位、活動した年代を確認するのが確実です。
琴風豪規を調べたい場合:「中山浩一」「元大関」「優勝2回」「尾車親方」「NHK解説者」といった情報が手掛かりになります。
琴風豊を調べたい場合:「谷口豊」「三段目2枚目」「1958年初土俵」「1962年廃業」といった情報で区別できます。
また、両者の名前が似ているからといって、同一人物と考えるのは誤りです。琴風豪規は昭和後期に大関として活躍し、引退後も長く相撲界で指導者を務めました。琴風豊はそれより前の時代に在籍し、関取には昇進していません。
日本相撲協会の公式サイトで琴風豪規の記録を調べる場合は、「歴代大関」の琴風豪規の項目を確認すると、本名、所属部屋、大関在位、優勝回数などをまとめて把握できます。検索結果に表示された短い説明文だけで判断せず、人物のフルネームと経歴を照合することが大切です。
【琴風】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:琴風豪規の本名は何ですか?
A1:本名は中山浩一です。日本相撲協会の公式プロフィールでは、四股名の変遷は「中ノ山 → 琴風」と記載されています。
Q2:琴風豪規の優勝回数と大関在位は?
A2:幕内優勝は2回です。大関在位は昭和56年11月場所から昭和60年5月場所までで、公式記録上は22場所となっています。
Q3:琴風豪規は2026年現在、何をしていますか?
A3:2024年5月11日付で日本相撲協会を退職し、同年11月からNHK大相撲中継の専属解説者を務めています。中継では「琴風浩一」の名義で出演しています。
Q4:琴風豪規が日本相撲協会を退職した理由は何ですか?
A4:公式発表は2024年5月11日付の退職を伝えています。退職時の報道では、70歳までの再雇用期間を残して退職し、後進に道を譲るという考えが背景にあったと報じられました。
Q5:琴風豊と琴風豪規は同じ人物ですか?
A5:別人です。琴風豪規の本名は中山浩一で最高位は大関。琴風豊の本名は谷口豊で、最高位は三段目2枚目です。活動した年代も異なります。
Q6:琴風豪規は演歌歌手でもあったのですか?
A6:はい。琴風豪規は力士として活躍する一方、歌手としても活動していました。「東京で一番淋しい女」などの歌唱音源があり、相撲以外の分野でも足跡を残しています。
まとめ:琴風豪規の現在と経歴を正しく理解するために
琴風豪規は、佐渡ヶ嶽部屋から大関へと昇進し、幕内優勝2回を記録した元力士です。本名は中山浩一。1985年11月場所で引退した後は尾車親方として部屋を興し、豪風や嘉風らの育成に携わりました。
尾車部屋は2022年2月に閉鎖され、琴風本人も2024年5月11日付で日本相撲協会を退職しています。その後は「琴風浩一」の名でNHK大相撲中継の専属解説者に就任し、2026年現在も放送を通じて相撲の魅力を伝えています。
また、演歌歌手としての活動も琴風の経歴を彩る一面です。現役力士、親方、協会役員、歌手、解説者という歩みをたどると、相撲の土俵内外で長く活動してきた人物であることが分かります。
一方、琴風豊は本名・谷口豊の別人で、最高位は三段目2枚目です。名前が似ていても、琴風豪規とは実績も時代も異なります。
「琴風の現在」を調べるなら、まず琴風豪規と琴風豊を区別し、そのうえで日本相撲協会の公式記録と、退職後のNHK出演に関する報道を確認することが近道です。大関としての輝かしい実績だけでなく、親方としての育成実績と解説者への転身まで把握することで、琴風豪規の経歴をより立体的に理解できます。 (出典: 琴 風(Yahoo!ニュース))